- Date: Fri 17 10 ,2008
- Category: 夢酎の焼酎評価(芋焼酎)
- Tags: 黒麹 無濾過
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純黒無濾過うすにごり

[蔵元] 田村合名
[蔵元住所]鹿児島県揖宿市山川町
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(黄金千貫)・米麹
[麹] 黒麹
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
[容量] 1,800ml
[購入価格] 2,063円
[詰口年月日] 記載無し
[香り] ★★★ 少し油っぽい香り
[口当たり] ★★★★ 濃い風味にもかかわらず、やさしい口当たり
[味の広がり] ★★★★ たっぷりとした甘さと複雑な風味がミックスされて広がる
[後味] ★★★☆ 複雑な芋の風味が余韻として残る
[総合評価] ★★★★
[飲み方] ロック
田村合名さんの「純黒」には、いくつかの種類があります。
まず、レギュラーの「純黒」で、二次仕込がタンクで行われるものです。二次仕込が甕で行われるものが、「かめ壷仕込み純黒」です。
タンク仕込みの純黒には、原酒の「純黒原酒」、無濾過バージョンの「純黒無濾過」があり、この「純黒無濾過」には25度と37(または38)度のものがあります。
そして、この「純黒無濾過うすにごり」は、「純黒無濾過」のタンクの底に溜まった部分の焼酎を、25度に割り水して瓶詰めされたもので、伊勢五本店さんのPBです。底溜まりを瓶詰めしているので、当然、純黒無濾過のタンクが空になる頃にしか出荷されません。
この焼酎を買うときには、お店の人に、「これ、飲んだことありますか?」と聞かれます。風味が濃いだけに、「美味しい」と思う人もいれば、「ダメでした」と思う人もいるということのようです。
焼酎は嗜好品なので焼酎の風味については色々な意見があるのでしょうが、この「純黒無濾過うすにごり」については、お店の人によれば、好みが両極端に分かれる焼酎のようです。珍しいというだけで購入すると、「えっ?買わなきゃよかった!」と思う人もいるのではないかと思います。

「純黒無濾過うす濁り」の瓶のラベルは、「純黒無濾過」と同じで、違いは首のところに「うすにごり」と書かれたラベルが貼られているだけです。そして、純黒無濾過「うすにごり」のご案内という紙が瓶に輪ゴムで付けられています。
その紙には、
「こちらの焼酎の「にごり」は高級脂肪酸で、いわば焼酎の旨味成分そのものです。
油脂成分(フーゼル油)ですので酒質・香味には問題はございません。
芳醇な味わいをお楽しみください。」
と書かれています。
また、酒屋さんに置いてあった紹介ペーパーには、次のように書かれています。
「わっざい(鹿児島弁ですごく)にごってます。
純黒 無濾過のにごりを特別に詰めてもらいました。
インパクトのある口当たりと複雑な旨味が特徴です。全国で当店のみの限定販売。
弊店が自信をもっておすすめする屈指の銘酒。ロックまたはお湯割りがおすすめです。
3日目くらいから甘さが際立ってきます。
油分は高級フーゼル油ですので、よく振ってからお飲みください。」
田村合名さんでは、一次仕込みはすべてかめ壷により仕込まれており、二次仕込からタンクによるものと甕によるものとに分かれます。
他の蔵では、一次仕込みだけが甕仕込みのものでも「甕仕込み」とされているものがあることから、この「純黒」も甕仕込みといっていいくらいの良質な焼酎です。
無濾過特有の濁りがあるため、少し濁った感じになっています。というよりも相当濁っています。こんな濁った焼酎ははじめて見ました。この濁りは高級脂肪酸で、焼酎の旨味成分がギッシリと詰まっています。
開詮して瓶の口から香りをかいでみると、甘い香りはしますが、気のせいかすこし油っぽい香りがします。フーゼル油に起因する香りなのかもしれません。
口に含むと、タンクの底の部分を瓶詰めしているので、かなり濃厚な成分が凝縮されている感じです。かなり癖があるというか、強烈な個性を持つ焼酎ですね。
この焼酎が販売されるときには、一度試飲をしてから購入を決めた方がいいかも...
ロックグラスに注ぐと、表面には思いっきりフーゼル油が浮いています。
ロックグラスから口に含むと、ほんのりと甘い風味がします。そのあとから、カンロ飴のような風味と少し辛口な風味が入り混じった複雑な風味が口の中に広がります。このあたりがうすにごりによる風味なのだと思います。
滑らかで柔らかな口当たりで、香ばしくキレのある風味というんでしょうか、口の中に甘味と芋焼酎らしい芋の旨味がたっぷりと広がります。表現が難しいのですが、刺激的な部分を取り除いたニッキ飴のような風味というのかなぁ...
純黒特有の辛味を抜いたニッキ飴のような風味に何ともいえぬ複雑な風味が絡み合っていて、焼酎らしい焼酎の風味を醸し出しています。
ベースとなる風味はレギュラーの純黒の風味なのですが、スッキリとした甘味とたっぷりとした芋の風味が感じられ、これにちょっと辛口な風味が渾然一体となって口の中に広がります。
飲み込んだあとには、ほんのりと辛さが口の奥の方に残ります。
昔の芋焼酎って、こんな感じだったんでしょうかね。
開詮から時間が経つと、開詮したときにはやや角があるというか硬いような風味だったものが、ややまろやかになってきたように思います。
買ったのが4月で、飲み始めたのが6月だったこともあり、季節的にロックでばかり飲んでいたのですが、残り少なくなってきたところで、5:5で前割りしたものを黒千代香で燗してみました。
口に含むとほんのりとした甘味とたっぷりとした芋の風味がします。純黒特有のニッキのようなというか飴のような風味がすこし和らいだような感じになりました。飲み込んだあとには、すこし辛口な風味が余韻として残ります。
ロックもいいですが、前割り燗もなかなかよいですね。




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