熟柿 

熟柿


[蔵元] 八木酒造合名会社 猿ヶ城蒸留所
[蔵元住所] 鹿児島県垂水市新御堂字鍋ヶ久保
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(黄金千貫)・米麹
[麹] 黒麹菌ゴールド、白麹(S型)、白麹(L型)の3種類の麹菌
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
[容量] 1,800ml
[購入価格] 2,734円
[詰口年月日] 2007年10月19日
[香り] ★★★★ 小豆餡のような少し香ばしい香り
[口当たり] ★★★★☆ アルコールの刺激もなくまろやかな口当たり
[味の広がり] ★★★★ スッキリとした甘味が広がる
[後味] ★★★★ 不思議な感じの余韻がある
[総合評価] ★★★★
[飲み方] ロック

「熟柿」は年一回だけ秋に出荷される八木酒造さんの焼酎です。
八木酒造さんは、鹿児島県垂水市の猿ヶ城渓谷の大自然の中で平成16年に30年ぶりに復活した蔵元で、平成16年11月1日の焼酎の日に初蒸留された焼酎が、「八千代伝」です。創業時の銘柄「八千代」だったそうで八千代を伝えるということから「八千代伝」となったようです。
八木酒造さんの復活エピソードは、「芋焼酎はこれで決まり」という書籍に詳しく紹介されています。
黒麹菌ゴールド、白麹(S型)、白麹(L型)の3種類の麹菌でそれぞれ仕込んだ原酒を絶妙にブレンドした後、じっくりと熟成させた焼酎だそうです。

この焼酎のコンセプトは、ラベルの右下にある
「天高く
古里の野に
柿熟す」
に凝縮されているように思います。
熟柿のような焼酎を造りたいという願いからできた焼酎だということです。

裏ラベルには、次のように書かれています。
天高く 古里の野に 柿熟す
実りの秋は、黄金色の稲穂と、ぬけるように青く高い空。そこに競うようにそびえ立つ鈴なりの柿の木。まるで、青い画用紙に書いたよう。その中に濃い柿色をして今にもとろけてポトリと落ちそうな「熟柿」。
「この熟柿の色の味がする焼酎を造りたいな。」まるで有田焼の柿右衛門のような先代社長の一人言。
その思いを蔵長杜氏(くらおさとうじ)・「吉行正己」が叶えました。「この熟柿も、今期の最後の逸品として満足の仕上がりです。一年の総決算として熟柿と呼ぶにふさわしい。なかなかいいですよ。」吉行正己の信念は揺るがない。
二〇〇七年秋の夜長を、自信の焼酎「熟柿」と一緒に・・・楽しくお過ごしください。

開詮後の瓶の口からはそれほど甘みは強くないですが、小豆餡のような少し香ばしい香りがしました。

ストレートで飲むと、アルコールの刺激はほとんどありませんが、甘さもあまり感じられずどちらかというと辛口な風味の焼酎かなと思います。そしてわずかな苦味が感じられます。

丸氷を入れたロックグラスに注ぐときに、まるで粘性の強い液体を注ぐようなトロリとした感じがしました。決してトロリとしているわけはないのですが、そんな印象を受けました。
口に含むとアルコールの刺激もなくまろやかな口当たりです。「熟柿」というネーミングからもっと甘いのかと思っていたのですが、たっぷりとした甘さというよりもスッキリとした甘さという感じです。
柿を食べると甘さはありますが、ごくわずかですが苦味を感じるときがあります。
この熟柿も、甘味以外に芋の風味を感じた後にごくわずかな苦味が感じられます。
最近のプレミア焼酎に共通する要素は備えているように思います。人気があるのはなんとなく納得がいきます。
氷が融けて薄まってくると、若干ですが麹の風味が出てきますね。

開詮したての頃には、飲んだ後にちょっとクセのある不思議な感じの余韻があったのですが、その次に飲んだ時からは、感じられなくなりました。

5:5で前割りしたものを黒千代香で燗して、口に含むと、まず、柔らかな甘さと芋のほんわかとした風味が口の中に広がります。
そのあとに、少し辛口な風味がジワ〜っと広がってきます。飲み込まずに、暫く口に含んでいると辛口の風味よりも芋々した風味が、舌に染み込んできます。
ロックで甘く感じても、燗すると辛口な風味に変わる焼酎がありますが、「熟柿」もロックでは甘く感じるのに、燗するとやや辛口に変化する焼酎のひとつだと思いますが、これまで飲んだ焼酎よりも芋の風味が強く感じられるように思いました。
ロックも特徴のある風味なんですが、燗の方もよい意味で一癖ある風味ですね。

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