[蔵元] 落合酒造場
[蔵元住所] 宮崎県宮崎市大字田吉
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(黄金千貫)・米麹
[麹] 黒麹
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
[容量] 1,800ml
[購入価格] 2,570円
[詰口年月日] 2005年7月8日
[香り] ★★★★ 甘い芋の香り
[口当たり] ★★★☆ アルコールの刺激もなくやさしい口当たり
[味の広がり] ★★★☆ トロッとした甘味が広がる
[後味] ★★★☆ まったりとどっしりとした芋の風味が余韻として残る
[総合評価] ★★★☆
[飲み方] ロック
「天然にごり 山吹の里」は、落合酒造場さんの焼酎です。
落合酒造場は明治42年(1909年)創業なんですが、宮崎市内に唯一残る蔵元です。ピーマンやカボチャを原料にした珍しい焼酎を造っている蔵としても有名です。焼酎の本で蔵を紹介する時には必ず書かれています。
宮崎県というと、最近、マスコミに引っ張りだこの東国原宮崎県知事ですが、知事はテレビ出演の時には必ず、宮崎県の特産品を紹介されており、あるテレビ番組出演中に、宮崎県のピーマンで造った焼酎が出てきました。一瞬、落合酒造さんのピーマン焼酎かとも思いましたが、どうやら違ったようでした。
「天然にごり 山吹の里」は、ラベルを見ると真ん中に大きく墨字で「濁」と書かれています。右肩に「天然にごり」とかかれその右に「伝承三石和甕仕込」と書かれています。創業以来の三石の甕で仕込まれています。
一石というのは昔の成年男子が1年間に食べる米の量らしいです。成人男子一人一日に食べる量を二合八勺とし、それを三百六十倍したものだそうで、三俵が一石となります。
一俵がたしか60キロですから、一石は180キロとなりますね。これを水に置き換えると一石が180リットルですから、三石甕は540リットル、一升瓶500本分ですね。
黒麹による無濾過のいも焼酎です。雑誌「dancyu」では、にごり焼酎部門でトップの評価を受けています。濾過をしていないので、温度の変化により、白い結晶が現れることがありますが、焼酎に含まれる高級脂肪酸の結晶だそうです。
ラベルに大きく「濁」と書いてあるので、どんなに濁っているのだろうかとグラスに注ぎますが、「濁」というほどの濁りはありませんね(ちょっとガッカリ。何を期待しているんだぁ!!蒸留酒がそんなに濁っているわけないよなぁ...)。
ロックで口に含むとまったりというかトロリとした甘い風味が口に広がります。
この甘さの中になにか香ばしいような不思議な風味が隠れています。ちょっと不思議な風味が感じられます。ごくわずかですが昆布飴のような風味が感じられます。そして、これまたごくわずかな香ばしさも感じられます。
そして焼き芋をほうばったときに感じる風味にも似ています。
素朴で複雑な香りの後トロッとした甘味や旨味がじわじわと広がってきます。ぎゅーっと凝縮されていた芋の旨味が一挙に広がったような感じです。
芋の甘さがふっくらとやわらかく感じられるのですが、喉を通った後に口の中にわずかに残る渋みのようなものがアクセントになっています。そして、まったりとした芋のどっしりとした余韻が残ります。