[蔵元] 西酒造
[蔵元住所] 鹿児島県日置市吹上町与倉
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(黄金千貫)・米麹
[麹] 白麹
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 40度
[容量] 7200ml
[購入価格] 2,960円
[詰口年月日] 2006年7月24日
[香り] ★★★★★ カカオのような芳醇な甘い香りが漂う
[口当たり] ★★★★ 40度の度数の高さを感じさせないまろやかさがある
[味の広がり] ★★★★ 焦げたような香ばしさが口の中いっぱいに広がる
[後味] ★★★★ ブランディを飲んだときのような余韻を残す
[総合評価] ★★★★
[飲み方] 水割りが飲みやすく美味しい
「天使の誘惑」は、箱入りですが、森伊蔵の箱と雰囲気が似ていますね。そんな高級そうな箱から出すと、「たちばな原酒」などの原酒系統の瓶に共通する針金の詮止めが付いています。
表ラベルには天使が描かれています。ラベルからは焼酎というイメージが想像できませんね。右下の方には樫樽と戯れる天使が描かれています。
裏ラベルには、秘蔵酒「天使の誘惑」と書かれ、その下には、
「蘭引きし、熟成を重ね、歳月を刻みました。不思議です。
酒の精は、酒が濃厚かつ芳醇な風味の希少な銘酒に円熟すると蒸発してしまいます。
あたかも、天使が誘惑しているかのように....」
と書かれています。
「らんびき」とは焼酎製造に使う蒸留機のことで、ポルトガル語の「アランビック」が転化したものと言われています。
紀元前4世紀、古代ギリシャで発達した錬金術は科学技術の基礎を築いたといわれますが、その過程で生まれた器械が 「アランビック」 という単式蒸留器です。 「アランビック」 は世界中に伝えられ、世界各地で蒸留酒が造られるようになります。
日本へ蒸留器 「アランビック」 がどのような経路で伝えられたかはさまざまな説があるようです。
日本で焼酎が造られるようになったのは約500年前だとのことですが、これは、スコッチウイスキーやブランデーのコニャックより古いと云われています。
また、箱には「Eau de Vie」(オードビィ)という表記があります。これは、フランス語で「生命(いのち)の水」といわれ、ブランデー原酒(蒸留酒の原酒)の総称。フランスでブランデーの総称として使用されています。
タンクと樫樽の中で7年間も長期熟成させた古酒で、新酒とのブレンドもないということで、西酒造さんが、丹誠込めて造り上げた原酒をさらに最高な酒質へと誘うために樫樽でゆっくりと長期貯蔵したこだわりの焼酎だということですね。芋焼酎では珍しい長期熟成酒です。
長期貯蔵により酒の精に導かれ、さらに研ぎ澄まされた結果、「天使の誘惑」として生まれ変わったということでしょうか。
グラスに注ぐとわずかに琥珀色をしています。百年の孤独もこんな感じですね。
ロックで飲むとチョコレートのような風味です。上等なブランディのようで、ものすごくまろやかな口当たりで、アルコールのツンとした感じはほとんどありません。
この焼酎を知らない人に黙って飲ませてみれば、これを芋焼酎だと答える人はまずいないだろうと思います。そんな芋焼酎の概念を覆すような焼酎だといえるでしょう。
芋臭さのある焼酎が好きな人にはやや違和感があるかもしれませんが、独特のとろっとした感じもあって、美味しいです
水割りにするとブランディの水割りのようですごく飲みやすいですよ。もったいないという方もいますけど。
寝る前にロックでちびちび飲むか、水割りで気軽に飲むか...ですね。
こういう芋焼酎もあるんだということを知ってみるのもいいのでは。たまにはこんな焼酎もいいですよ。