[蔵元] 天草酒造
[蔵元住所] 熊本県天草市新和町小宮地
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(黄金千貫)・米麹
[麹] 黒麹
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
[容量] 720ml
[購入価格] 1,320円
[詰口年月日] 記載無し
[香り] ★★★★ 甘い芋の香り
[口当たり] ★★★☆ ややアルコールの刺激があるがやさしい口当たり
[味の広がり] ★★★☆ スッキリした甘味が広がる
[後味] ★★★ 余韻はほとんど感じられない
[総合評価] ★★★☆
[飲み方] ロック
「池の露」は、熊本県の合名会社天草酒造さんの26年ぶりに復活した芋焼酎です。
合名会社天草酒造さんでは創業から昭和55年まで、芋焼酎一筋の蔵だったそうです。鹿児島県から杜氏を招き、船でさつま芋を運んでおられたようですが、石高は減少の一途だったようです。今の焼酎ブームからは考えられない暗黒の時代だったんですね。そこでやむなく、芋焼酎から米焼酎に転換したそうです。それでも、芋焼酎造りへの思いは絶ちがたく、昨年の12月1日に復活、販売されたわけです。
そんな芋焼酎への思いが裏のラベルに表れているのでしょう。裏のラベルを見ると、「明治創業から昭和55年まで続いた芋焼酎の製造を26年ぶりに復活しました。
大事に保存してきた当時の甕と甑(米蒸し器)で造った昔ながらの手作り(全仕込み、手麹)焼酎です。
芋本来の甘味と骨太で風味豊かな「池の露」を天草の美しい風景を思い浮かべながらご賞味頂ければ幸いです。」
と書かれています。
ラベルは海岸の松に赤い夕日(または朝日)に空には白鶴といういかにもレトロっぽいラベルが昔ながらの芋焼酎というイメージを思い浮かべさせます。
開詮して、瓶の口から香りをかいでみると、軽い甘めの香りがしました。
もっと芋芋した濃厚な香りがするのかと思っていましたが、ちょっと予想に反する軽めの香りでした。でも、さわやかさを伴った甘味とでも言えばいいのでしょうか、スッキリした香りです。
ロックグラスに注いで口に含むと、ガツンと来るのかと思いきや、非常に優しい口当たりです。
今年復活した焼酎なので、100%新酒ということになりますから若干ですが、アルコールの刺激が感じられました。それでも、そんなに気になるほどのものでもなく、まろやかな感じがします。
開詮したときにも触れましたが、「池の露」を飲んでみて、一番最初に思い浮かんだのが、岩倉酒造さんの麦焼酎「三段仕込み」でした。芋と麦の違いはありますが、芋版「三段仕込み」です。ただし、夢酎の好みからだけで言うと、ちょっと好みとは違う焼酎ではあります。
麹米にコシヒカリが使われているせいか、すっきりとしつつもやさしい甘さとまろやかさを感じさせながら、芋焼酎として主張すべきところは主張する骨格のしっかりした焼酎ではないでしょうか。
熟成されると、とても柔らかな焼酎が出来上がるのではという予感をもたせる焼酎だと思います。
3年くらい経ってその年の新酒に3年間熟成された焼酎をブレンドしたものを造ると非常に美味しい焼酎が生まれてくるように思うのですが、どうでしょうか。