特蒸泰明 

特蒸泰明


[蔵元] 藤居醸造
[蔵元住所] 大分県豊後大野市千歳町新殿
[焼酎の種類] 麦焼酎
[原材料] 大麦(二条大麦)・麦麹
[麹] 黒麹
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
[容量] 720ml
[購入価格] 1,260円
[詰口年月日]
[香り] ★★★★★ 香ばしい麦の香り
[口当たり] ★★★★★ 麦チョコのような甘味と苦味があり、アルコールの刺激がほとんどない
[味の広がり] ★★★★★ 濃厚な麦の風味がどっと押し寄せてくる感じ
[後味] ★★★★★ 麦の香ばしさと甘さが余韻として残る
[総合評価] ★★★★★
[飲み方] ロックがおすすめ

夢酎が焼酎に嵌ってしまうきっかけを作った焼酎のひとつが「兼八」なんですが、定価での購入が難しい焼酎なんで、いつも麦焼酎については、麦チョコ風味の美味しい焼酎がないかと探しています。
麦焼酎の評価の基準は、どうしても「兼八」になってしまいます。酎ハイ用に作られたかのような無味無臭のアルコールの風味しかしない麦焼酎は好きではありません。
そこで見つけたのがこの「特蒸泰明」です。

上等そうな和紙に墨字で「泰明」その脇にひらがなで「とくじょうたいめい」と書かれています。ラベルからも、こだわりのありそうな焼酎という感じがします。
「特蒸泰明」を造っている藤居醸造さんは、創業昭和4年以来、手造り焼酎一筋で、社長さんが杜氏で家族中心で造る小さな蔵元だそうです。その造りは、いまなお昔ながらの木桶で原料を蒸し、もろ蓋を使った丹念な麦焼酎造りで仕込みをされているそうです。伝統を生かした麦焼酎造りにあくまでもこだわりと情熱を注いでおられるのが感じられます。
「特蒸泰明」は、常圧蒸留100%の麦焼酎です。他に常圧蒸留と減圧蒸留の麦焼酎をブレンドしたものがあり、それが「泰明」です。

原料には、二条大麦と呼ばれるものが使われているようです。この二条大麦は、ビールや味噌にも使われ、麦の穂を上から見た際、粒が二列に並んで大きいのが特徴といわれています。玄麦を60〜65%まで精麦したものが使われているようです。

裏ラベルには、もろ蓋の絵が描かれるとともに、
「手造りの麹と常圧蒸留で麦本来の香りを引き出し、飲みやすさよりも、むしろ、飲み応えのある焼酎に仕上げました。
名は、二代目杜氏より、命名しました。
小さな蔵の心意気をご賞味ください。」
と書かれています。

この「特蒸泰明」を飲んだとき、「これだぁ!!」と思いました。
瓶の口からは、麦を炒ったような芳ばしい香りと甘味を感じさせる香りがあります。
口に含むと、麦の旨さと香りがガツンときます。麦本来の深みのある味わいとともに麦特有の芳ばしさと、深くスモーキーな芳香が相乗的に口の中で沸き起こり、甘味と苦味が渾然一体となった重量感のある飲みごたえがあります。
裏ラベルにある「飲みやすさよりも、むしろ、飲み応えのある焼酎」のとおりだと思いますが、決して「飲みやすさ」を軽視したようなものではありません。
飲んだ後、麦の香ばしさとやや甘い余韻が残ります。うん、旨い!!
以前ポスト兼八として紹介した「黒騎士」ですが、黒騎士のほうが麦をやや焙煎したような苦味が感じられます。
夢酎の中では、「兼八」と「特蒸泰明」が麦焼酎のツートップです。トップ下に「黒騎士」かな...


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