[蔵元] 渡邊酒造場 [蔵元住所] 宮崎市田野町甲 [焼酎の種類] 芋焼酎 [原材料] はだか麦(マンネンボシ)・はだか麦麹 [麹] 白麹 [蒸留方法] 常圧蒸留 [アルコール度数] 25度 [容量] 1,800ml [購入価格] 2,520円 [詰口年月日] 2007年1月6日 [香り] ★★★★ 焙煎された麦のような香ばしい甘い香り [口当たり] ★★★★ アルコールの刺激もなくやさしい口当たり [味の広がり] ★★★★ 柔らかな甘味と苦味に加え香ばしさが広がる [後味] ★★★★ 麦の香ばしい余韻とともにほんのりと苦味が残る [総合評価] ★★★★ [飲み方] ロック、燗もよし 夢酎は、どちらかというと芋焼酎のほうが好きですが、兼八や特蒸泰明などのいわゆる麦チョコ風味のする麦焼酎も好きです。この「旭万年星」もそんな麦焼酎の1本です。 「万年星」は、「兼八」と同じはだか麦で造られていますが、同じはだか麦でも品種が違うようです。 「兼八」は「イチバンボシ」(たぶん...)で、「万年星」は銘柄どおりの「マンネンボシ」を使って造られています。以前、当ブログで紹介した麦焼酎「道中」もイチバンボシで造られています。 渡邊酒造場さんの初代は渡邉寿賀市さんは、愛媛県の出身で大正時代に宮崎県にわたり創業されたそうです。その寿賀市さんが「ふるさとのはだか麦で焼酎をつくりたい」と願っておられたのを三代目と四代目の親子が協力して取り組んで、平成16年夏に完成されたのが、この「万年星」だそうです。瓶をくるりと一回りしているラベルの裏の方には、次のように書かれています。 麦の如く、麦らしく・・・ 初代の志受け継ぐ「万年星」 当酒造場の初代・渡邉壽賀市(すがいち)は愛媛県伊方村から大志を抱いて渡米。踏まれても立ち上がる麦穂のような努力の末、林業で成功し故郷に錦を飾りました。大正時代、宮崎県へと渡った壽賀市は、田野町で焼酎蔵を創業。そして現在、子孫である私たちは、父祖伝承の地・愛媛で栽培されたはだか麦の新品種「マンネンボシ」で、この常圧麦焼酎万年星を醸しています。稈が強く倒れにくく、“萬年にわたり輝く”との意味が込められたという「マンネンボシ」に、私は初代を思います。 「ふるさとの麦で造りたい」・・・ それが始まりでした。 「ふるさとのはだか麦で造りたい」・・・それが初代の志を知る祖父の願いでした。百年以上に渡るはだか麦栽培の歴史を持つ一大生産地だった愛媛で、祖父は麦畑を見て育ったのです。私と父はその願いをかなえるべく、取り組みを開始しました。選んだはだか麦は「マンネンボシ」、蒸し・製麹は二代目の祖父から指導を受け私が、蒸留は三代目の父が担当、郷土の麦で造られたことに深い喜びを覚えます。昔から高い品質だと祖父が語る愛媛県産はだか麦ならではの豊かな香り、濃厚な旨味の万年星をじっくりとお楽しみください。 平成十六年初夏に 渡邊酒造場・四代目 渡邊幸一朗 開詮すると、瓶の口からは、麦の香ばしい香りと甘味を伴った香りが立ち昇り、風味に期待を持たせます。 まず、ストレートで飲んでみました。 ほんのりと麦を焦がしたような香ばしい風味とほんのりと甘さが口の中に広がります。 「兼八」よりもやさしい風味のように思います。濃淡でいえばすこし淡いように思います。 次にロックで飲んでみました。 冷やされたことによって香ばしさや甘味の輪郭がハッキリしてきたように思います。 たっぷりとした甘味とビターな香ばしさがとてもマッチしています。 すこし苦味も出てきましたね。 少し苦味が強めのチョコレートを食べたときの感じに似てます。甘いのですが、苦味を感じます。のど越しにも苦味がしばらく残ります。 「兼八」や「特蒸泰明」と比べると、「万年星」のほうがやさしい感じですね。 「兼八」と「特蒸泰明」が男性的なら「万年星」は女性的という感じでしょうか。 黒千代香で燗して飲んでみると、ロックと比べ甘味と香ばしさがおとなしくというかやさしくなった感じです。やさしくはなりますが、薄くなるわけではありません。 飲んでいると、一瞬芋焼酎を飲んでいるのかと勘違いするほど、しっかりとした焼酎の風味が感じられます。 麦の香ばしい風味がやさしく口の中に広がります。 飲み込むと、ほのかな苦味が余韻として残ります。 燗した場合には、香りが一段と強くなるのですが、口に含んだ時にほんの少しアルコールっぽさが感じられます。これがちょっと残念です。
[蔵元] 八木酒造 [蔵元住所]鹿児島県垂水市新御堂鍋ヶ久保 [焼酎の種類] 麦焼酎 [原材料] 麦・米麹 [麹] 黒麹、黄麹、白麹 [蒸留方法] 常圧蒸留 [アルコール度数] 25度 [容量] 1,800ml [購入価格] 2,380円 [詰口年月日] 2007年11月16日 [香り] ★★★ ほんのりと麦の香りがする [口当たり] ★★★☆ アルコールの刺激もほとんどなくやさしい口当たり [味の広がり] ★★★☆ ほんのりとした香ばしさと日本酒のような風味が広がる [後味] ★★★ ほんのりとした苦味または辛味が残る [総合評価] ★★★☆ [飲み方] お湯割り 「熟柿」や「八千代伝」といった芋焼酎で有名な八木酒造さんの麦焼酎です。 この「悟空の眠蔵麦」が発売されたのは、2006年12月だったそうです。 麦焼酎というと麦麹が使われているというイメージがあるのですが、この「悟空の眠蔵麦」は米麹を使用しています。しかもその米もタイ米ではなく国産の酒造好適米から作られているそうです。 麹も、黒麹を主体に黄麹と白麹を麹作りの段階でブレンドされているようです。 裏ラベルには、 悟空が住むような切り立った刀剣山の麓に、 魚も存在しないほどの清冽な水流を傍に復活の蒸留所が在る。 たまに麦の香りに誘われて猪が山から降りてくる。 それとも地下に眠った焼酎の香りに誘われたか。 いくね蔵番 と書かれています。八木酒造さんがある清冽な流れの猿ヶ城渓谷、天高くそびえる刀剣山という大自然の風景と重なるのでしょうね。八木酒造さんのある環境が「悟空の眠蔵」なんでしょうね。 八木酒造さんの焼酎のまろやかな口当たりは、猿ケ城渓谷の伏流水によるところが大きいのでしょうね。 開詮後の瓶の口から香りを嗅いでみると、ほんのりと麦の香りがする程度でそれほど濃厚な感じはありません。 ロックグラスに注いで口に含んだところ、濃厚な麦の風味がするのかと思っていたら、意外とスッキリとした感じです。 アルコールの刺激とかはなくて、柔らかな口当たりです。口当たりがやさしくほんのりとした香ばしさと甘味がして、飲みやすいです。 スッキリとした甘さとほんのりとした香ばしさと麦の風味がします。 風味的には黒木本店さんの「中々」あたりの範疇でしょうか。 香ばしい風味の向こう側に、日本酒を思わせるような飲み口が見え隠れしているような印象があるのですが、この焼酎が白麹をベースに黒麹と黄麹がミックスされているということに起因しているのかもしれません。 米麹を使っているせいか、岩倉酒造場さんの麦焼酎「三段仕込み」で感じる、ほんの少し麹の風味がします。 飲み込んだあとに、余韻として残る苦味というか辛味のような感じがなんとなく気になりますね。 お湯割りにすると、ほんのりとした麦の香ばしさとホッとするような甘味が感じられます。甘味の後に辛味が出てきます。飲み込んだあとにも、少し辛口な風味が口の奥の方に余韻として残りますが、嫌な辛味ではなく、飲んだ風味をきれいに消してくれるような感じで、次の一杯を誘うような感じです。 この「悟空の眠蔵」は、どちらかというとお湯割りに向いているのかなぁ... 甘味としてはロックのほうがよく感じられると思うのですが、全般的な旨味で考えるとお湯割りのほうがいいように思います。
[蔵元] 藤居醸造 [蔵元住所] 大分県 [焼酎の種類] 麦焼酎 [原材料] 大麦・麦麹 [麹] 白麹 [蒸留方法] 常圧蒸留 [アルコール度数] 25度 [容量] 720ml [購入価格] 1,890円 [詰口年月日] 2008年3月31日 [香り] ★★★★☆ 香ばしく甘い麦の香り [口当たり] ★★★★☆ アルコールの刺激もなくやさしい口当たり [味の広がり] ★★★★☆ 香ばしい香りとともにスッキリした甘味が広がる [後味] ★★★★☆ 香ばしい風味が余韻として残る [総合評価] ★★★★☆ [飲み方] ロック 「舞香」は「特蒸泰明」で有名な藤居醸造さんの麦焼酎です。藤居醸造さんといえば、規模は小さいですが、丁寧な造りが評判の蔵です。 この「舞香」は、手造りむろ蓋麹(ふたこうじ)による造りで、常圧蒸留による焼酎三年以上の貯蔵期間を経た焼酎です。麹造りがむろ蓋麹での手造りは、大分県では藤居醸造さんのみだそうです。常圧蒸留ということですので、「特蒸泰明」の長期貯蔵版ということでいいのかなぁ... 四角っぽいボトルで、色も濃い茶色で落ち着いた感じで、おしゃれなボトルですね。 開詮して瓶の口に鼻を近づけると香ばしさに甘さをミックスした香りがします。飾り気のない素朴な甘みを感じるといえばいいのでしょうか、そんな感じの香りです。 いわゆる麦チョコ風味の香りとはちょっと違います。 ストレートで口に含んでみるとアルコールの刺激もなくまろやかな口当たりです。 瓶の口からは感じられなかった麦チョコ風味が口の中にパーッと広がります。麦を焦がしたような香ばしさが何ともいえませんね。 ロックにするとキュッと引き締まったスッキリとした風味となります。 やはり、「特蒸泰明」の風味と共通していますね。レギュラーに比べると熟成により、口当たりはよりソフトになり、甘味がやや抜けたというか穏やかで滑らかになっているように感じます。 5:5のお湯割りにすると、柔らかな香ばしい香りが立ち上ります。 口当たりはやさしいのですが、麦の風味が薄まったせいか、少しアルコールの刺激というか風味が出てしまったようです。 すこし辛口な風味になりましたね。 ボトルの裏ラベルには、 「手造りによる、麦焼酎本来の香り まさに香りの舞うが如く”舞香”と命名」 と書かれています。 香りがとても豊かで麦の旨味がしみじみと感じられる、「舞香」の銘柄どおり口の中で舞うように麦の芳ばしさが広がります。 夢酎の好みとしては、やっぱりロックですね。
[蔵元] 四ッ谷酒造 [蔵元住所] 大分県宇佐市大字長洲 [焼酎の種類] 麦焼酎 [原材料] はだか麦・はだか麦麹 [麹] 黒麹 [蒸留方法] 常圧蒸留 [アルコール度数] 25度 [容量] 720ml [購入価格] 2,730円 [詰口年月日] 記載なし [香り] ★★★★★ 麦の香ばしい香り [口当たり] ★★★★★ 甘くて苦い麦チョコ風味 [味の広がり] ★★★★★ 甘く香ばしい麦の香りがパァーッと広がる。 [後味] ★★★★★ 麦チョコ風味の余韻を残す [総合評価] ★★★★★ [飲み方] 冷凍庫で冷やしてそのままストレートで 「兼八原酒」は、蔵元が寝酒を欲しいということから生まれたものだそうです。 飲み方としては、「ジン」を飲むような感じで、冷凍庫で保管し、「ストレート」もしくは、「ロック」で飲んで欲しいというのが蔵元の思いだそうです。 そして、写真をご覧頂くとお分かりのように、この「兼八原酒」の瓶は角ばっています。 この「兼八原酒」が造られた経緯と瓶が角ばっていることについては、「 九州焼酎探検隊」さんのサイトに四ッ谷酒造さんの四ッ谷岳昭氏の話が紹介されています。 それを、次にそのまま引用させていただきます。 まず、「兼八原酒」生い立ちについてですが、とても個人的なことで申し訳ないのですが、実は、私の「寝酒」が欲しかったので、自分で造りました。 田舎という土地柄、どうしても欲しい酒が手に入りにくい...遠くまで買いに行くのが面倒くさい、という理由です。 蒸留後に焼酎を冷却し、油分を凝固させ、それをすくい取る作業を弊社では行っています。その状態の焼酎を「寝酒」として飲めたら..ということで、飲み方としては、「ジン」を飲むような感じで、冷凍庫で保管し、「ストレート」もしくは、「ロック」で飲んで欲しいと思っています。 また、角瓶で冷凍庫の中でも邪魔にならないような瓶にしました。
真中がちょっとしぼられたような四角い透明なボトルで、スマートなイメージを受けますね。 瓶の口からは、兼八レギュラーと甘く香ばしい香りがします。 度数は42%なので、常温のストレートで飲むとわずかにアルコールの刺激が感じられますが、むせかえる前に、あの兼八特有の風味が口の中にパーッと広がり、ほろ苦甘い風味が鼻腔を抜けていき、あまり気になりません。そして幾重にも重なる芳醇な余韻が残ります。 そして、蔵元の思いをそのままに受け取り、「兼八原酒」を瓶ごと冷凍庫で冷やしてストレートで飲むとアルコールの刺激はきれいに消えて、レギュラーの「兼八」の風味を凝縮させたような風味が感じられます。麦の香ばしさと甘味をより強くした感じですね。ローストされた麦の香ばしい風味がなんともいえません。 この「兼八原酒」、麦焼酎の中では群を抜く美味しさだと思います。 入手困難な焼酎なので、これまでチビチビと飲んできたのですが、とうとう無くなってしました。次に入手できるのはいつですかねぇ...
[蔵元] 渡邊酒造場 [蔵元住所] 宮崎市田野町甲 [焼酎の種類] 麦焼酎 [原材料] 大麦・麦麹 [麹] 白麹 [蒸留方法] 常圧蒸留 [アルコール度数] 42度 [容量] 720ml [購入価格] 3,200円 [詰口年月日] 2006年7月10日 [香り] ★★★★☆ 甘い麦の香りとともに香ばしい香り [口当たり] ★★★★☆ アルコールの刺激もなくやさしい口当たり [味の広がり] ★★★★☆ クリームチョコレートのようなクリーミーな甘味と香ばしさが広がる [後味] ★★★★☆ バニラエッセンスのような香りが残る [総合評価] ★★★★☆ [飲み方] ロック 「鶴の荷車」は、渡邊酒造場さんの長期貯蔵の麦焼酎です。麦焼酎の「万年」を長期間保存したものです。 貯蔵期間は明示されていませんが、15年間貯蔵されたものみたいです。 ただ、焼酎は長期貯蔵すると風味が薄まってしまうようで、「鶴の荷車」は焼酎を継ぎ足す方法がとられているようです。 ボトルには、長期貯蔵酒の風格を表すかのように、「鶴の荷車」と書かれたコルクのラベルが貼られています。 裏ラベルには 本格麦焼酎「鶴の荷車」は代々受け継がれてきた伝統の技で造られ長い間蔵で眠り続けていました。 昔ながらの麦の香りを残した神秘的でコクのある熟成された原酒です。 グラスを持ち、ほのぼのとした麦の香りを楽しみながら陶酔してください。 「行く駒の麦に慰むやどりかな」 芭蕉 と書かれています。 美味しさを予感させる文章ですね。 さて、開詮しようとすると、キャップが硬い... ぎゅっと力いっぱいキャップをひねると、プシュ〜という音がしました。長い間眠っていた麦の妖精が開詮と同時に一斉に飛び出してきたかのようですね。 まずは、ストレートで飲んでみます。 最初の一口目には、さすがに度数41度というアルコール度数の高さを感じますが、アルコールの刺激といったものは、ほとんど感じられません。 さすがに長期貯蔵だと思わせるまろやかな甘味と焙煎した麦の香ばしい風味が口の中に広がります。 ロックにするとアルコール度数の高さはまったく気にならなくなります。 香りはロックにしたほうがより引き立つようになった感じがします。 口に含むとほのかな甘味に混ざっての濃厚な味が喉まですーっと入っていく、喉を通った後に、芳醇な麦の香りが広がります。 麦の香ばしい香りとトロリとした喉越しに加え、あまーいバニラエッセンスのような香りと余韻が残ります。15年以上の歳月がここに凝縮されているのですね。 このバニラエッセンスのような香りは、長期貯蔵しておくことによって自然に醸し出されるもののようです。 まろやかで口当たりがいいので、スイスイと入っていきますが、42度という高い度数ですので、ある意味で危ない焼酎ですね。 こんな焼酎が毎年入手できればいいのですが、次回の入手はいつのことやら... 結局ロックで飲みとおし、お湯割りは試すことができませんでしたが、ロックが美味しいと思います。でも麦チョコ風味は、万人受けする風味ではないようなので、皆さんにお薦めというわけではないでしょが、兼八が好きな人には一度飲んでみても損はないと思いますが、飲んだことがある方、どう思いますか? って、あまり薦めると自分が買える確率が下がってしまうか....皆さん、読まなかったことにして... 写真を撮ってからコルクのラベルをはがすと、ラベルの裏に詰口が印字されていました。詰口は'06 7 10となっていました。買ったのが昨年の7月でしたので、酒屋さんの倉庫に1年間眠っていたんですね。
[蔵元] 池亀酒造 [蔵元住所] 福岡県久留米市 [焼酎の種類] 麦焼酎 [原材料] 大麦・大麦麹 [麹] 白麹 [蒸留方法] 常圧蒸留 [アルコール度数] 25度 [容量] 720ml [購入価格] 1,260円 [詰口年月日] 記載なし [香り] ★★★★☆ 甘く香ばしい麦の香り [口当たり] ★★★★☆ アルコールの刺激もなくやさしい口当たり [味の広がり] ★★★★☆ クリーミーな甘味と香ばしい麦の風味が広がる [後味] ★★★★☆ まったりとどっしりとした芋の風味が余韻として残る [総合評価] ★★★★☆ [飲み方] ロック 裏ラベルには、 「九州一の大河「筑後川」に育まれ、弥生の頃より稲作文化の栄えた豊穣の国「ちくご」。今では、米以外に小麦や大麦も多く栽培されています。 「ちくご胡坐」は、地元の大麦を使用して、常圧蒸留・自然熟成という昔ながらの方法にこだわった大麦焼酎です。芳ばしい大麦の香り、濃厚でまろやかな旨味の中に、常圧蒸留特有の迫力ある力強い味わいが感じられます。 ドッシリとあぐらをかき、ゆっくりと味わって。ふるさと「ちくご」の歴史・風土・自然の風味を体感していただけたら幸甚です。 自然熟成について 常圧蒸留後、人為的なろ過を一切せず、無ろ過で熟成させる昔ながらの方法を池亀酒造さんでは、自然熟成と呼んでおります。熟成は自然に任せ、貯蔵中に浮いてきた余分な成分を手作業で何度も取り除く非常に手間暇のかかる熟製法で、現在はほとんど他では行われていません。自然熟成を行うには、原酒に力があること、熟成状態を見極める杜氏の技術が必要です。得られる原酒は、常圧蒸留の特徴を最大限残した骨太でしっかりした味わいとなります。」 と書かれています。 ネット情報によると年間50石程の稀少な麦焼酎のようですね。 開詮後、瓶の口からは甘く香ばしい麦の香りが鼻腔をくすぐります。兼八よりもまろやかな香りと言ってもいいかもしれません。兼八の方がもっと直線的に香ばしい香りがします。 ロックグラスに注いで口に含むと、とてもなめらかで口あたりです。そして、なんとも言えない甘い口あたりの後に、鼻を抜ける麦を焙煎したような芳醇で芳ばしい香りがします。 いわゆる麦チョコ風味なのですが、兼八に比べるとバニラアイスを混ぜたようなクリーミーな風味が感じられます。チョコレートと麦茶の風味にバニラアイスを混ぜたらこんな風になるのかな...と思うような複雑ですが、絶妙なブレンドがされたような風味です。 兼八の麦チョコ風味の範疇には含まれますが、微妙に違う風味です。 喉越しも良いですね。飲み込んだあとも、香ばしい風味とわずかながらもビターな苦味があって、そのあとにほのかな甘みが余韻として残ります。
[蔵元] 佐藤酒造 [蔵元住所] 鹿児島県霧島市牧園町宿窪田 [焼酎の種類] 麦焼酎 [原材料] 麦・麦麹 [麹] 白麹 [蒸留方法] 常圧蒸留 [アルコール度数] 25度 [容量] 720ml [購入価格] 1,230円 [詰口年月日] 2007年7月3日 [香り] ★★★★ 甘い麦チョコの香り [口当たり] ★★★★ アルコールの刺激もなくやさしい口当たり [味の広がり] ★★★★ 軽やかな甘味と香ばしい風味が広がる [後味] ★★★★ 香ばしい風味が余韻として残る [総合評価] ★★★★ [飲み方] ロック 焼酎を飲み始めた頃、焼酎のことを調べている時に知ったことですが、鹿児島県内の焼酎蔵は、さつま芋が収穫できる8月から11月頃までに芋焼酎をつくり、残りの半年間は麦焼酎をつくって工場を稼動させているところが多いそうです。 そしてその蔵の銘柄として出荷される場合もあるようですが、麦焼酎メーカーが桶買いすることが多いというようなことが書いてあったように記憶しています。芋焼酎の蔵が麦焼酎を造ることは、蔵にとっては製造ラインを遊ばせることも無くなりますし、焼酎造りの技術向上にも寄与しているようです。もちろん、芋焼酎しか造らないという蔵もあるようです。 「佐藤黒」、「佐藤白」、「さつま」と人気の芋焼酎を世に送り出している佐藤酒造さんから今年の7月、麦焼酎が売り出されました。看板銘柄である「佐藤」のラベルが貼られた麦焼酎です。 濾過が控えめのようで、茶色の瓶を透かして見ると、濁っています。原料由来の高級脂肪酸をたっぷりと含んでいるということでしょう。麦本来の旨味を十分に出しているという主張でもありますね。 瓶の口からは甘い麦チョコのような香りがします。兼八のようなコッテリした香りよりもややライトな香りですが、結構濃い風味がするのかなというような予感を持たせる香りです。 まずは、ストレートで飲んでみました。 ストレートだと若干アルコールの風味が気になりますね。甘味と香ばしさよりもアルコールの風味が気になってしまいます。 氷を入れたロックグラスに注いで、ロックで飲んでみました。 ストレートの時のアルコール感はきれいに消えました。 ややライトな香ばしさと甘さ、ガツンとくるような風味ではありませんが、麦チョコのような風味がハッキリとわかります。 スッキリ系とガツン系の中間に位置するような風味で、黒木本店さんの「中々」と共通するような風味ですが、「中々」よりもしっかりと麦チョコ風味が感じられるように思いました。 「中々」よりも好きな風味ですね。 中間系で夢酎が好きな「釈云麦」に比べるとややまろやかさに欠けるかなという感じがします。 お湯割りにして飲むと、最初は、どちらかというとアルコールの辛味が気になり、焼酎の甘さと香ばしさがあまり感じられませんでした。 二杯目になるとアルコールの辛味に慣れてきたのか、辛味は感じなくなり、焼酎本来の甘味が感じられるようになりました。 ほんのりとした麦チョコ風味が感じられました。 お湯割りも美味しいですが、夢酎にはロックの方が美味しく感じられました。 最近、結構よく見かけるので、入手はしやすそうです。 2008年1月14日追記5:5で前割したものを黒千代香で燗してみました。お湯割りにしたときにはアルコールの風味が強く感じられて、あまり好きになれなかったのですが、燗して飲んでみるとアルコールの風味も無く、穏やかな香ばしさと甘さが感じられました。 ロックで飲んだときの麦チョコのような風味を控えめにというかマイルドにした感じです。ただ、ロックのときに感じられなかった辛口な風味が、甘さを感じた後に広がってきます。マイルドな辛さなのでそれほど気にならず、口の中をさっぱりとさせ、次の一口を誘うという感じですね。
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