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宝山蒸撰白豊酒精乃雫 

宝山蒸撰白豊酒精乃雫


[蔵元] 西酒造
[蔵元住所] 鹿児島県日置市吹上町与倉
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(鹿児島県産白豊)・米麹
[仕様] 無濾過・無調整直詰
[麹] 不明
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 34度
[容量] 720ml
[購入価格] 2,050円
[詰口年月日] 2009年4月18日
[香り] ★★★☆ 少し香ばしさを含んだブランディのような香り
[口当たり] ★★★★ アルコールの刺激はほとんどなくまろやか
[味の広がり] ★★★★ 濃厚な麦の風味がじわじわと染み出してくる感じ
[後味] ★★★★ 軽快な後口の後に深い重厚な余韻が残る
[総合評価] ★★★★
[飲み方] ロックまたは水割り

西酒造さんの「情熱」シリーズは3月に綾紫、4月に白豊、5月に紅東がそれぞれ出荷されます。日本酒やワインが原料によって味が違うように、焼酎も芋の種類が異なれば当然味も香りも変わってきます。

「綾紫」と「紅東」は、既に飲んでいて、この「白豊」だけがまだ未飲でした。
「白豊」は、でんぷん原料用の芋で、早堀り適応性が高く、でんぷん価が高く甘い味わいのあるさつま芋だそうです。鹿児島県では一番の収穫量を誇る芋のようです。表面は白く、他の品種と比べると少し硬い感じがします。
その「白豊」を原料にしたのが、この「蒸撰白豊」で、西酒造の情熱焼酎シリーズの1本です。
仕込水は薩摩鋒山の懐から湧き出る伏流水「宝名水」を用いて仕込み、芋の個性をダイレクトに表現するため、常圧単式蒸留した原酒を無濾過・無調整で直詰めされています。

実は一昨年の4月にこの[蒸撰白豊」の一升瓶を購入したのですが、飲み仲間のタイナンさんから譲ってほしいと頼まれ譲ってあげたので飲めませんでした。まあ、一升瓶は飲みきるのが辛いなぁと思っていたので、ちょうどよかったのですが...
ということで、今年は四合瓶を入手しようと、入荷日である本日、四合瓶を買ってきました。
開詮して瓶奥地から香りをかいでみると、焦げたようなほんのりと甘い香りがしました。

まずはロックから。
ロックグラスに注いで、ロックグラスから立ちのぼる香りには気品のある華やいだものがありますね。
口に含むと、34度の原酒ですが、アルコールの刺激はほとんど感じられません。
軽快でスッキリとした飲み口で、ほんのりとした甘みが口の中に余韻を残しました。
氷が融けてくると、やや焦げたような香ばしさが感じられます。
白豊ならではの軽快な後口と、後から追いかけてくるような深い重厚な余韻です。

水割りにすると、華やかな香りと風味はそのままで、飲みやすく感じます。ロックと比べると香ばしさが強くなったような感じがします。
水割りもいい感じです。

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情け嶋芋 

情け嶋芋


[蔵元] 八丈興発
[蔵元住所] 東京都八丈島八丈町三根
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(ベニアズマと予想)・麦麹
[麹] 白麹
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
[容量] 1,800ml
[購入価格] 2,100円
[詰口年月日] 記載無し
[香り] ★★★ 甘い芋の香り
[口当たり] ★★★☆ アルコールの刺激もなくまろやかな口当たり
[味の広がり] ★★★☆ 麦茶のような香ばしさと豊かな甘味が広がる
[後味] ★★★☆ 麦の香ばしい風味が残る
[総合評価] ★★★☆
[飲み方] ロック

八丈島は、東京から南方290キロの海上にある島で、伊豆諸島南部にある火山島です。かつての流刑地で、関が原の合戦で石田三成らに推されて西軍の将帥となって敗北した宇喜多秀家が遠流された島でもあります。
八丈島での焼酎造りは、ペリーが浦賀に現れた1853年に薩摩藩阿久根の商人である丹宗庄右衛門という人が、琉球との密貿易の罪によって八丈島に流罪となったことにより始まったそうです。
八丈島では米が貴重であったことから、米で酒を造らず、稗などの雑穀を使用して酒を造っていたようです。丹宗庄右衛門は島でさつま芋が作られているのを見て、薩摩ではさつま芋で酒を造っていると言って、実家より蒸留器を取り寄せ、島民に焼酎造りを教えたと伝えられているそうです。
鹿児島の芋焼酎に「丹宗」という銘柄のものがありますが、その由来はどうやら、この丹宗庄右衛門のようです。

八丈島には、5つの焼酎蔵元があるそうで、芋だけでなく、麦、芋麦ブレンドの焼酎が造られています。以前は、島内の農家がさつま芋を作り、蔵がそのさつま芋を買って焼酎を造っていたそうですが、利益のよい観葉植物を栽培する農家が増え始めたことにより、原料の芋が確保しにくくなったそうです。
そのため、麦焼酎を造り、麦、芋を使用した八丈島特有の芋麦ブレンド焼酎が生まれたようです。
現在、芋麦ブレンド焼酎が八丈島の主流となっているようです。
この「情け嶋 芋」は、その芋麦ブレンド焼酎ではなく、麦麹を使って芋焼酎を仕込んだものです。
2008年1月に誕生したそうです。

ラベルの左側には、八丈島の民謡「八丈しょめ節」の歌詞が書かれています。

沖で見たときゃ 鬼島と見たが 来て見りゃ八丈は 情け島
ついておじゃれよ 八丈ケ島へ 荒い風にも あてやせぬ
黒い髪の毛 長さは背丈 可愛いあの娘は 島育ち
八丈八重根の バラバラ松は 誰が伐るやら 薄くなる
八丈女童(めならべ) 五尺の髪に 主の心が つなぎたい
はかばはかせん ただ殿まかせ 赤い鼻緒の 投げ草履
回り親様 大目に見やれ 今宵来る人 わしの夫(つま)
私ゃ八丈の 茅葺き屋根よ(育ち) 瓦 ( 変わら ) ないのが わしの棟 ( 胸 )
わしの心と 底土の浜は 恋し ( 小石 ) 恋し( 小石 ) と 待つ ( 松 ) ばかり

この「情け島芋」の原料であるさつま芋ですが、実は八丈島のさつま芋ではないようで、その8割が千葉県産のさつま芋が使われています。
千葉県のさつま芋だということですので、おそらく「黄金千貫」ではなく、食用の「ベニアズマ」あたりではないかと想像しています。「ベニアズマ」は、関東ではポピュラーなさつま芋です。

開詮した瓶の口から香りをかいでみると、甘い芋の香りがします。香ばしい香りが混ざっていて黒飴のような香りですね。

まずは、ストレートで飲んでみます。アルコールの刺激はほとんど感じられず、まろやかな甘みが口の中に広がります。麦の香ばしい風味も感じられました。
飲み込むと、口の中にアルコール感が少し残ります。

氷のはいったグラスに注いで、ロックで飲んでみます。
口に含むと、麦の香ばしい風味が感じられ、そのあとに芋の風味がじわじわと染み出す感じです。
麦麹によるものなのか麦茶のような香ばしい感じがまずしました。
そのあとに、何ともいえぬ甘みが口の中に広がります。
チョコレートキャラメルを食べたような、香ばしさと甘さが感じられます。
なんというか...メロンのような風味も感じられました。
飲んだことがあるような風味にも思うのですが、なんか懐かしい感じもするのですが、思い出せません。
麦麹で仕込んだ芋焼酎らしいというか、芋のふくよかな風味がありますが、通常の芋焼酎らしくない風味がします。麦飴のような少し香ばしいスッキリとした風味が、芋の風味と渾然一体となって、さわやかな風味を醸しだしています。すっきりとはしていますが、ややクセのある感じの芋焼酎というのかなぁ...
麦の香ばしさと飴のようなたっぷりとした甘み、これに芋の旨味が加わった風味なのですが、あまり飲んだことがない風味ですね。
余韻として麦の香ばしい風味が残ります。

開詮から、時間が経過したせいか、麦飴のような香ばしい風味が少し和らいできたような感じです。
そのせいか、芋の風味が甘みとともによく感じられるようになったように思います。

1:1で前割りしたものを黒千代香で燗してみました。
猪口に注ぐと、甘い香りが立ち込めました。香りはかなり濃厚な感じでした。
口に含んでみると全体にまろやかな味わいで、たっぷりとした甘みが口の中に広がります。
飲み込むと、口の中に辛口というかほんのりと苦味が余韻として残ります。
燗もいい感じですね。

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萬膳庵 

萬膳庵


[蔵元] 万膳酒造
[蔵元住所] 鹿児島県霧島市霧島永水
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(鹿屋産 黄金千貫)・米麹(霧島町産 ヒノヒカリ)
[麹] 黄麹
[仕込水] 霧島レッカ水(超軟水)
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
[容量] 1,800ml
[購入価格] 定価で買った焼酎と交換(定価は3,255円前後)
[詰口年月日] 2006年7月24日
[香り] ★★★★☆ 甘い黒飴のような香り
[口当たり] ★★★★☆ アルコールの刺激もなくまろやかでやさしい口当たり
[味の広がり] ★★★★★ しっかりとした甘味が広がる
[後味] ★★★★ やや湿った木の香りが口の中に漂う感じ
[総合評価] ★★★★☆
[飲み方] ロックが好みです

萬膳と真鶴は入手ができ、自宅で飲むことができたのですが、「萬膳庵」は、まったく入手ができませんでした。そんなところへ、夢酎が定価で入手できる焼酎と交換によりようやく入手することができました。
萬膳庵は、飲食店でも一度しか飲んだことがなくて、家での開詮を楽しみにしていました。

開詮後の瓶の口からは、甘い黒飴のような香りがしました。
まずストレートで飲んでみました。口に含むと少しアルコール感は感じられましたが、口当たりはまろやかで、少し湿気を含んだ木の風味が、枡酒を飲んでいるような雰囲気です。

氷を入れたロックグラスに注いで、口に含むと、ふんわり包み込むような甘みと芋の香り、アルコールの刺激もなくまろやかな口当たりです。
グラスからは、ふんわり包み込むような香りが立ち昇り、鼻腔をくすぐります。
すっきりとした甘みが感じられますが、き六無濾過を飲んだときに感じたニッキのような風味が、「萬膳庵」でも感じました。「き六無濾過」に比べるとかなり控えめなニッキ風味です。
芋の風味を感じつつも、ベースとなる風味になんとなくニッキ飴(この表現が風味を示すものとして正しいのかどうかと言う点については、ボキャブラリーが乏しい夢酎には自信が無いのですが...)のような風味が感じられました。
押し出すような感じではなく、ひっそりと陰に控えているという感じで、氷が融けて冷えてくるとあまり感じられなくなりました。
開詮後時間の経過とともに、開詮当初に感じたニッキ風味はきれいに抜けてしまい、枡酒を飲んだときにプ〜ンと感じる木の香りとともに、どちらかというと、たっぷりとした芋の自然な甘みと旨味が口の中に広がります。そして時間の経過とともに開詮時よりも風味が濃くなったような気がします。
飲み込んだあとにやや湿ったような樽のような木の香りの余韻が優しく広がります。
芋焼酎の旨味は、損なわれておらず、美味しい焼酎だなぁと感じさせてくれるいい焼酎だと思います。飲んでてホッとするというか、美味いなぁ...と感じる焼酎です。
「萬膳」と「萬膳庵」の風味が、日を追うごとに近づいてきているような感じがしました。萬膳庵の方が少し甘み強い感じかなぁ...

5:5で割り水ものを黒千代香で燗して飲んでみました。
口に含むと、まろやかな口当たりでどちらかというと辛口な感じでしょうか。
日本酒のような飲み口です。日本酒の風味に芋の風味が混ざったような感じですね。
萬膳の燗とよく似た感じがしました。
冷めてくると甘味と香ばしさが増してきます。
どちらかというと、ぬる燗がいいのかもしれませんね。

夢酎の好みとしてはロックですね。

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女王蜂 

女王蜂


[蔵元] 国分酒造
[蔵元住所] 鹿児島県霧島市国分川原
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(黄金千貫)・米麹
[麹] 黄麹
[蒸留方法] 常圧蒸留と減圧蒸留のブレンド
[アルコール度数] 25度
[容量] 720ml
[購入価格] 1,276円
[詰口年月日] 2009年5月2日
[香り] ★★★ ハチミツのような麦のような何とも表現が難しい香り
[口当たり] ★★★ アルコールの刺激もなくまろやかな口当たり
[味の広がり] ★★★ いいちこのような風味が広がる
[後味] ★★★ 華やかな風味が余韻として長く残る
[総合評価] ★★★
[飲み方] 水割り

「女王蜂」は、黄麹仕込みの芋焼酎です。国分酒造さんの焼酎で黄麹というと、「黄麹蔵」といも麹を使った「純芋醸酎」があります。
「女王蜂」はPBのようでピンクのラベルに「女王蜂」と中央に書かれ、その右肩には「限定醸造」と赤地に白抜きで印刷されています。
ネットでは、「女王蜂」と「黄麹蔵」は中身が同じというような記述が多いようですが、黄麹蔵は「常圧蒸留」の原酒と「減圧蒸留」の原酒がブレンドされたもののようで、ブレンド割合を「黄麹蔵」とは変えたものが「女王蜂」らしいのですが、ブレンド比率はよくわかりません。
黒麹と白麹のブレンド比率を変えている櫻井酒造さんの「金峰櫻井」と「小さな蔵」との関係みたいなものでしょうか。

裏ラベルには、
原料を吟味し、仕込み水に霧島山系の伏流水を使用しています。
黄こうじ独特の香りと甘みを強調し酸味の少ない味に仕上げてあります。
当社の杜氏(安田宣久)が研究を重ね。魂を注いだ特別醸造の限定品です。
ロック化水割りで飲んでいただければ製品の味がひきたちます。
焼酎は生きておりますので、直射日光をさけ、すずしい所で保管してください。
と書かれています。

いつもどおり、開詮後には、瓶の口に鼻を近づけ香りを確認するのですが、「女王蜂」の場合は、それほど特徴的な香りは感じられず、黒糖のような甘い香りがしました。
ハチミツのような麦のような何とも表現が難しい香りです。ハチミツの様な香りと言うのは、銘柄の女王蜂とあまりにもピッタリ来てしまいますが...

まずは、ストレートから。
華やかな風味ですが、さすがにアルコールのピリピリ感があって、飲み続けるにはちょっと辛いですね。飲んだ後も舌にちょっとピリピリ感が残ります。

ロックグラスに注いで、口に含むとアルコールの刺激もなくまろやかで優しい口当たりです。
風味としては、黄麹らしい華やかな風味があります。かなりフルーティーな感じと言っていいのかも知れませんね。
芋焼酎ですが、芋の風味というのは、あまり感じられませんでした。
華やかな風味のあとには、「いいちこ」のような麦焼酎の風味が感じられました。スッキリとした甘みですが、口に含むと薔薇のような華やかな風味が口の中にパッと広がります。
口に含んで後半に感じる「いいちこ」のような風味は、もろみの風味が出ているのかなぁ...

水割りにしてみました。水割りにしたことによって、「いいちこ」のような風味が消えて、飲むときの引っかかりが無くなりました。
ほんのりと甘みを感じつつ、ノド越しでちょっと苦味を感じる風味です。
暑い時に、グイグイと飲むのにいい感じかなぁ...
薄味の和食を食べる時には、繊細な和食の風味を損なわないので、いいかもしれません。

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大和桜 

大和桜


[蔵元] 大和桜酒造
[蔵元住所] 鹿児島県いちき串木野市湊町
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(黄金千貫)・米麹
[麹] 白麹
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
[容量] 900ml
[購入価格] 1,289円
[詰口年月日] 2009年3月18日
[香り] ★★★ 甘い芋の香り
[口当たり] ★★★★ アルコールの刺激もなくまろやかな口当たり
[味の広がり] ★★★★ 焼き芋のような香ばしさと豊かな甘味が広がる
[後味] ★★★★ 芋の甘みが余韻として長く残る
[総合評価] ★★★★
[飲み方] 黒千代香での燗

「大和桜」は、夢酎の焼酎バイブル「芋焼酎はこれで決まり」に載っている焼酎のひとつで、以前から飲んでみようと思っていた焼酎です。
大和桜酒造さんは、鹿児島県の市来市にある年間150石ほどの本当に少量生産の蔵で熟成による円やかな風味をコンセプトに酒造りを行っている蔵だそうです。米を蒸すのにも全自動の蒸し器でなく、米蒸し作業もこし器を使い、麹はモロ蓋で、一次仕込み・二次仕込みとも甕壺仕込の完全手造りを江戸末期より守り続けているのだとか。
そんな大和桜酒造さんの主要銘柄がこの「大和桜」です。
夢酎は「甕壺仕込み」というのに弱くてついつい買ってしまうんですよね。
ラベルには赤い文字で「本手造り」と「甕壷仕込」という刻印が誇らしげに印刷されています。

開詮した瓶の口から香りをかいでみると、やや甘みを伴ったカンロ飴のような香りがします。ニッキ飴のニッキの香りを弱めたような甘い香りも感じられます。
先ず、ストレートで飲んでみます。
口に含むと、ちょっとアルコールのピリッとした刺激はありますが、まろやかな口当たりです。芋の甘みがよく感じられます。ほんのりと焼き栗のような香ばしい風味も感じられます。甘みに隠れてニッキのような風味があります。

ロックにして口に含むと、アルコールの刺激もなくまろやかな口当たりです。
まろやかで優しい口当たりで、どちらかというと甘味がある焼酎ですね。
口の中に柔らかで豊かな甘みとともに、今年の「き六無濾過」のようにニッキのような風味が染み出してくる感じです。
飲み込むと、芋の風味とともにほんの少しですが、苦味が残ります。
開詮してから時間が経つと、ニッキの風味は少し弱まってきますが、消えることはなさそうです。
氷が融けて薄まってくると少し苦味が出てきます。
芋の甘味が余韻として長く残ります。

5:5で割り水したものを氷を入れずストレートで飲んでみると、ほろ苦い辛味に芋の甘みが混ざり合った風味で、芋の風味がよく感じられます。

黒千代香で燗したものを飲んだところ、柔らかでまろやかな口当たりです。
口の中では八幡のお湯割りを飲んだときのような香ばしさには及ばないものの、夢酎の好みの香ばしさ、焼き芋のような香ばしい風味がしました。
夢酎としては、黒千代香での燗が一番好みの風味でした。
大和桜を買うのは寒い時がいいかなぁ...

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千鶴 

千鶴


[蔵元] 神酒造
[蔵元住所] 鹿児島県出水市高尾野町太久保
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(黄金千貫)・米麹
[麹] 白麹
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
[容量] 900ml
[購入価格] 1,070円
[詰口年月日] 2009年02月19日(キャップに印字あり)
[香り] ★★★★☆ 飴のような甘い香り
[口当たり] ★★★★☆ 滑らかでやさしい口当たり
[味の広がり] ★★★★☆ 甘みと香ばしい風味が広がる
[後味] ★★★★ 芋の風味が余韻として残る
[総合評価] ★★★★☆
[飲み方] ロック

リーズナブルで入手しやすいそして美味しければ言うことなし。
そんなレギュラー焼酎を探そうということで、買ってきたのが神酒造さんの「千鶴」です。
この「千鶴」は、全日本国際酒類振興会が主催する2003年「選び抜かれた名品の時代・いも焼酎部門」で第1位を受賞した焼酎だそうです。
厳選された黄金千貫(コガネセンガン)を使い、昔ながらの甕で仕込んだ白麹のいも焼酎で、甘みが感じられる焼酎だとネットで情報を入手しましたので買ってきました。
この「千鶴」は神酒造のフラッグシップとなる銘柄で、明治5年の創業以来ずっと造られ続けられてきた焼酎だそうです。「千鶴」という銘柄ですが、当初は「神焼酎」の銘柄で販売されていたそうですが、毎年冬期になると、シベリアより出水地方に飛来する鶴にちなんで改名されたそうです。
ラベルには、銘柄の「千鶴」が示すように、飛んでいる鶴や休んでいる鶴が描かれています。
ラベルの上の方には、「天下一品 風味醇良」と白抜きで印刷されており、蔵の自信のほどが伺われます。

開詮して、瓶の口から立ち昇る香りをかいでみると、夢酎が大好きな「八幡」とよく似た甘い飴のような香りがしました。
これは美味いんじゃないかぁ...と期待が膨らみます。

まずは、ストレートで飲んでみました。
グラスに注いで口もとに持ってくると、やはり「八幡」に似た香りがします。
口に含むと、含んだ瞬間、アルコールの風味が少しありますが、香ばしい風味と芋の甘みがたっぷりと感じられますので、アルコールの風味はすぐに忘れてしまいます。

ロックグラスに氷を入れて、千鶴をトクトクと注ぎ、口に含むと、アルコールの刺激もほとんどない滑らかで柔らかな口当たりです。「八幡」のような甘みと香ばしい風味が感じられました。
どちらかというと、たっぷりとしたといってよい甘みがありますね。
そしてとても飲みやすいです。
飲み進むうちに香ばしさも出てきました。スイスイと飲めてしまいます。
「八幡」と共通する風味が見え隠れしています。
そして、氷が融けてくると、少し風味が変わってきます。それがまた、ビックリなんですが、一昨年の「薩摩茶屋」に良く似た風味がしました。

5:5で割り水したものを黒千代香で燗して飲んでみました。
猪口に注ぐと芋のよい香りが立ち昇ります。
口に含むと、ロックで飲んだときと同様、八幡と共通する風味を感じました。
どちらかというと少し辛口な風味に感じましたが、甘みと香ばしさが八幡と似ています。
ただ、八幡ほどインパクトはありませんが、甘み香ばしさを控えめにした感じです。

手軽に買える焼酎の中には、まだまだこういう美味しいものがあるんですね。
「千鶴」は、隠れた銘酒かも...

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さつま黒若潮 

さつま黒若潮


[蔵元] 若潮酒造
[蔵元住所] 鹿児島県志布志市志布志町安楽
[焼酎の種類] 芋焼酎
[原材料] さつま芋(黄金千貫)・米麹
[麹] 黒麹
[蒸留方法] 常圧蒸留
[アルコール度数] 25度
[容量] 900ml
[購入価格] 970円
[詰口年月日] 2009年2月2日
[香り] ★★★ それほど濃くはないが、甘い芋の香り
[口当たり] ★★★☆ アルコールの刺激もほとんどなくまろやかな口当たり
[味の広がり] ★★★☆ すっきりとした甘味が広がる
[後味] ★★★ 一瞬だが、レンゲソウやシロツメクサのような華やかな風味が感じられる
[総合評価] ★★★☆
[飲み方] ロックもいいが、燗も美味しい

平成20酒造年度本格焼酎鑑評会優秀賞という首かけラベルが気になり買ってきました。
白麹の若潮の方も受賞してしてW受賞のようです。
この「黒若潮」を造る若潮酒造さんは昭和43年に地元の焼酎蔵さんが5軒集まって、共同で技術を磨き生き残っていこうと造られた蔵元さんだそうです。
焼酎造りを機械化して大量生産することにより焼酎の品質が安定するそうです。しかし機械化だけでは蔵特有の味・香りを醸し出す焼酎ができないということで、「苦労した分だけ味に繋がる」、「苦労しないと納得いく本当の焼酎はできない」という考えのもと、若潮酒造協業組合さんでは昔ながらの造り技法をしっかりと受け継いで守っておられるそうです。
「さつま黒若潮」は、昔ながらの黒麹仕込みの芋焼酎で、原料の芋に鹿児島大隅の大地で育まれた「黄金千貫(こがねせんがん)」が使われており、原料の新鮮さを重要視し、朝早く収穫された原料の芋をその日のうちに仕込んで常圧蒸留されているそうです。

開詮後の瓶の口から香りをかいでみると、どちらかというと軽やかな感じの甘い香りがしました。
最初はちょっとアルコールの香りがしましたが、しばらくすると飛んでしまいました。
氷を入れたロックグラスに注ぎました。ほんのりと甘い香りがします。
口に含むと、アルコールの風味はほとんどなくまろやかな口当たりです。アルコールの刺激はありませんが、ややアルコールっぽい風味がチラチラと顔を出してきますね。
どちらかというと甘みがある方の焼酎だと思いますが、その甘さはくどいものではなく、すっきりとした甘みが感じられ、芋の旨味がしてきたなぁと思ったら、干し芋のような風味と渋みがジワジワと口の中に広がりました。
飲み込むときに口の奥の方で、一瞬ですが、レンゲソウやシロツメクサのような華やかな風味が感じられました。
氷が融けだすと、少し苦味が感じられるようになってきました。そのあと氷が融けて薄まってくると甘みが増してきました。
基本的には、芋の風味がしっかりと感じられコクのある風味を醸しだしていますね。

5:5で割り水したものを黒千代香で燗して飲んでみると、わずかですがアルコールの刺激はあります。
でも、温めたことによって香りが強くなったというか、華やかな風味が強く感じられるようになりました。
甘みもありますが、ほんのりとした辛口な風味も感じられます。
冷めてくるにしたがって、芋の風味が強まってくるのですが、ベースとなっている芋の風味は、ロックのときにも感じられた干し芋のような風味です。

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